月別アーカイブ: 2016年10月

九州各地で10月の最高気温更新 佐賀で33.6度記録

2日の九州は、熊本、佐賀、鹿児島、福岡の各県で33度を超えるなど各地で気温が上がり、午後3時40分現在、最高気温の上位10地点を九州が占めた。うち7地点で10月の最高気温を更新した。鹿児島地方気象台によると、太平洋高気圧の勢力が依然強く、南から暖かく湿った空気が流れ込んだ影響もあり気温が上がったという。

最も暑かったのは佐賀市の33・6度。熊本市と熊本県菊池市が33・3度▽福岡県久留米市33・2度▽鹿児島市33・1度など。3日も各地で30度を超える暑さになると予想されるが、台風18号の影響を受け天気は南部から下り坂となる見込み。

トランプ現象・EU離脱…トッド氏語るグローバル化疲れ

米大統領選におけるトランプ候補への支持の高まり、英国の欧州連合(EU)離脱。国際社会で、時代が逆流しているようにも見える現象が続く。フランスの知識人、エマニュエル・トッド氏(65)は、グローバル化が大きな節目を迎えているのだ、と読み解く。人々は国境のない世界から国民や国家の枠に戻ろうとしている、そしてそれには理があるのだ、と。10月2~4日に開催される国際シンポジウム「朝日地球会議2016」(朝日新聞社主催)に参加するトッド氏に、来日を前に話を聞いた。

――大統領選挙でドナルド・トランプ氏が共和党の候補になったことの意味をどう考えますか。

「(民主党で候補者指名を争った)バーニー・サンダース氏の人気も合わせると、米国社会で大きな変化が生まれていると感じます。支離滅裂で挑発的なトランプ氏のスタイルの陰に隠れがちですが、トランプ氏を支持する人たちの反乱には理があります」

「また民主党の党大会で、サンダース氏の演説に会場が強く反応したのは、自由貿易や環太平洋経済連携協定(TPP)の問題に触れた時でした。米国では大衆層だけでなく、前は反対していなかった中流層も意見を変えています」

「昨年のある人口動態調査によると、45歳から54歳までの米国の白人の死亡率は、1999年から上昇しているというのです。途方もないことです。自殺や麻薬、肥満といったことが原因でしょう。生活レベルの低下、退職後の不安……。グローバル化による低賃金の労働力をめぐる競争などが、多くの人にとって耐えがたくなっています。これは、グローバリゼーション・ファティーグ(グローバル化疲れ)なのです」

「1980年に(小さな政府を目指した)レーガン大統領が選出されてから約35年。1世代が過ぎ、米国は思想的な大転換のとば口に立っています」

■国民国家に回帰する動き

――それは国民国家が衰退する年月でもあったのでは。

「最もしっかりしていた国々が弱体化し、最も不安定な国々は壊れていく時代でした。それは、米国が帝国であった時代とも一致します」

――今、その米国人も英国人も国民国家の枠組みに戻ろうとしている、と。

「そうです。英国の場合、トランプ現象に当たるのはEU離脱問題です。原動力は、あまりにたくさんの移民を受け入れることへの拒否反応です。英国でも民族や国民という問題が優先課題になったのです」

「英国の国民投票は、EU離脱を求めた大衆の声と残留を訴えたエリートたちの対決でした。英国には、エリートに敬意を払うという伝統があります。しかし、それも指導層が国民の安全を守っていると考えられる時に限られます。国民投票の結果は、グローバル化に対する批判です」

――エリートが自分の帰属する国などの共同体から離れて動くようになっているということでしょうか。

「その通り。グローバル化で、エリートは自分の国の人々に対して責任を感じなくなった。それは、彼らの夢だったわけですが」

――エリートたちが主導した欧州統合の未来は?

「アイデンティティーの危機、共同体に帰属しているという感覚の危機が生じています。たとえばフランスへの帰属意識は低下している。けれども欧州に帰属しているという感覚はもっと弱い。欧州は、国民国家が消滅することへの治療法を生み出していません。むしろ重症化させています。今、EUは解体しつつある。最後に神話を粉砕したのは移民危機です」