昨年の経営黒字、20兆円 過去2番目の高水準

財務省が8日に発表した2016年(1~12月)の国際収支(速報)によると、貿易や投資による日本と海外のお金の出入りを示す経常収支は、前年より25・8%(4兆2370億円)多い20兆6496億円の黒字だった。黒字幅は2年連続で拡大し、過去最大だった07年に次ぐ過去2番目の高水準となった。円高と原油安で貿易収支が黒字に転換したことや、訪日外国人の増加で旅行収支が増えたことが全体を押し上げた。

貿易収支は5兆5793億円で、6年ぶりに黒字に転換した。15年は6288億円の赤字だった。輸出は前年より8・5%少ない68兆8853億円にとどまったが、輸入が16・6%減の63兆3060億円と、それ以上に減った。原油の輸入額が前年に比べて3割以上減り、液化天然ガス(LNG)も約4割減った。原油の平均価格が前年より24・4%下落し、為替も前年より10・2%円高ドル安になったことが大きな要因だ。

旅行に絡むもうけを示す「旅行収支」は前年比22・8%増の1兆3391億円の黒字だった。黒字幅は過去最大。訪日外国人旅行者が前年より2割以上増え、2403万人と過去最高を記録したことが影響した。